アル・リフラ
アル・リフラ(Al Rihla、アラビア語: الرحلة, アラビア語での発音:al-riḥlah ないしは al-riḥla, アッ=リフラ[1])は、2022 FIFAワールドカップおよびJリーグの公式試合球である。1970年大会以来公式球の製作を行っているアディダス社製。アラビア語で「旅」を意味し[2]、イブン・バットゥータの旅行記から題を取っている。
概要
世界最大のスポーツイベントとして性別、年齢、人種やナショナリズムに関係なく、あらゆる人々が一体となり「世界をつなぐ旅が、ここからはじまる。」というコンセプトの基に制作。「旅」として開催地や決勝戦までの道のりも意味している。歴代史上屈指の飛行速度を誇り、現代サッカーのスピーディな試合展開に対応する仕様となった。
外観や色はカタールの国旗・文化・建築物から着想を得たデザインとなっており、表面には「PASSION(情熱)」「FAIRPLAY(フェアプレイ)」「COLLECTIVE(集団的)」「TEAMWORK(チームワーク)」「RESPECT(尊敬)」「RESPONSIBILITY(責任)」を6つの言語で表現し、カタールの伝統産業である真珠を連想させるパール調の光沢原反に施し、湧き上がる様々な感情や多様性に富んだ各国のアイデンティティ、そして現代サッカーのプレースピードを連想させる多彩なカラーリングとグラフィックが施されている[3]。
試合前にボールが充電されているのが話題となったが、内部には慣性計測装置(IMU)センサーがあり、1秒間に500回ボールデータをビデオオペレーションルームに送信し、キックポイントを正確に抽出出来る[4]。また、スタジアムに設置された12台の高性能カメラが選手1人1人の位置を正確に把握し、人工知能(AI)がオフサイドかどうか判断したり、ゴールラインテクノロジーでもその効果は顕著である。
グループF・カナダ対モロッコでボールがパンクするトラブルがあったが原因はわかっていない[5]。
準決勝からは、デザインが赤色と金色基調に変更されたアル・ヒルム(Al Hilm、アラビア語:الحلم, 文語アラビア語発音:al-ḥulm, アル=フルム、現地方言発音:al-ḥilim, アル=ヒリム等[6])を使用。アラビア語で「夢」を意味する[7]。
脚注
- ^ “The Living Arabic Project - رحلة” (英語). 2023年12月25日閲覧。
- ^ “アディダスからFIFA ワールドカップ カタール2022™公式試合球が登場 “世界をつなぐ旅が、ここからはじまる。“ AL(アル) RIHLA(リフラ)”. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “カタールW杯公式球『AL RIHLA』発表、アラビア語で「旅」を意味 アディダス社は14大会連続担当”. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “カタールW杯で判明した事実に日本人衝撃 試合前に充電されるボールたちが「シュールすぎ」”. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “【W杯】まさか!公式球「アルリフラ」がパンク…「空気読めよ」「どんな強さで打ってるんだよ」”. 2022年12月13日閲覧。
- ^ “The Living Arabic Project - حلم” (英語). 2023年12月25日閲覧。
- ^ “4カ国のみ蹴ることが許される、カタールW杯の公式球が変更! 準決勝&決勝のみ使用、ゴールドの「アル・ヒルム」が発表”. 2022年12月13日閲覧。
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