イブキトラノオ属

イブキトラノオ属
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
: ナデシコ目 Caryophyllales
: タデ科 Polygonaceae
: イブキトラノオ属 Bistorta
学名
Bistorta Scop.
  • 本文参照
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イブキトラノオ属(イブキトラノオぞく、学名:Bistorta )はタデ科の属の一つ。本属は、イヌタデ属オンタデ属、チシマミチヤナギ属、ソバ属とともに、広義のタデ属に含められる場合もある。

特徴

多年草で、地下に太く短い根茎がある。根出葉は柄をもち、単葉で縁は全縁。は直立し、ふつう分枝しないが、少数の枝を出す場合がある。は1個の総状花序が茎の先端につく。は花弁状で5深裂する。花弁はない。雄蕊は8-10個で花柱は3個ある。

北半球の温帯から寒帯に分布し、とくに東アジアからヒマラヤ山脈にかけた地域で多様性に富む。世界に約30種が知られ、日本では6種が分布する。

日本に分布する種

  • アブクマトラノオ Bistorta abukumensis Yonek., Iketsu et H.Ohashi
  • ナンブトラノオ Bistorta hayachinensis (Makino) H.Gross
  • イブキトラノオ Bistorta officinalis Delarbre subsp. japonica (H.Hara) Yonek.
    • エゾイブキトラノオ Bistorta officinalis Delarbre subsp. pacifica (Petrov ex Kom.) Yonek.
  • クリンユキフデ Bistorta suffulta (Maxim.) H.Gross
    • ケクリンユキフデ Bistorta suffulta (Maxim.) H.Gross f. pubescens Hiyama
  • ハルトラノオ Bistorta tenuicaulis (Bisset et S.Moore) Nakai var. tenuicaulis
  • ムカゴトラノオ Bistorta vivipara (L.) Delabre
    • ウラゲムカゴトラノオ Bistorta vivipara (L.) Delabre f. roessleri (G.Beck) Kitag.

ギャラリー

参考文献

  • 米倉浩司 「タデ科イブキトラノオ属の分類学的研究」、1998年
  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ離弁花類』、1982年、平凡社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)


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