グレープブランデー

グレープブランデー
2013年フェブラリーS表彰式
欧字表記 Grape Brandy
品種 サラブレッド
性別 セン
毛色 黒鹿毛
生誕 2008年4月11日(16歳)
登録日 2010年5月5日
抹消日 2017年8月30日[1][2]
マンハッタンカフェ
ワインアンドローズ
母の父 ジャッジアンジェルーチ
生国 日本の旗 日本北海道千歳市
生産者 社台ファーム
馬主 社台レースホース
調教師 安田隆行栗東
厩務員 児玉雅文[3]
競走成績
生涯成績 39戦7勝
中央:32戦6勝
地方:6戦1勝
海外:1戦0勝
獲得賞金 3億8248万7100円
中央:3億965万6000円
地方:7283万1100円
勝ち鞍
GI フェブラリーS 2013年
JpnI ジャパンDダービー 2011年
GII 東海S 2013年
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グレープブランデーGrape Brandy)は日本競走馬である。おもな勝ち鞍は2011年ジャパンダートダービー2013年フェブラリーステークス。馬名はぶどう酒蒸留したブランデー

戦績

2010年

9月26日阪神のダート1800mの新馬戦。最後追い上げるも2着惜敗となる。連闘で臨んだ京都の未勝利戦は直線抜け出して初勝利を飾った。もちの木賞は前目につけたものの最後差されて2着惜敗。樅の木賞を感冒で直前回避し2歳を終える。

2011年

2011年いぶき賞

初戦の2月5日の500万下のダート戦は2着に6馬身をつける圧勝。このあと芝2200mのすみれステークスを使い、逃げるロッカヴェラーノを捕らえきれず2着となった。その後、間を開けて臨んだ京都の東日本大震災被災地支援競走いぶき賞(例年の競走名は端午ステークス)は直線抜け出して3勝。しかし初重賞となったユニコーンステークスは後方からの競馬となり先に抜け出したアイアムアクトレスを捕まえきれずに2着となった。そして、大井ジャパンダートダービーは直線抜け出して重賞初制覇がGI初制覇となる。しかし9月に放牧先の山元トレーニングセンターで右前蹄骨を骨折したことがわかり、休養することとなった[4]

2012年

5月6日のブリリアントステークスで復帰。2番手追走も久々が堪えたのか直線ではまったく伸びず15着と惨敗した。その後、7月15日中京のジュライステークスは前目につけたものの6着惜敗する。8月12日の小倉の阿蘇ステークスは直線抜け出して、約1年1ヶ月ぶりの勝利を飾った。しかし1番人気に推されたシリウスステークスは直線差すも3着に敗れ、みやこステークスは直線伸びず6着に敗れた。12月のジャパンカップダートは5着であった。

2013年

レース中に遊ぶ(集中して走らない)ので舌を縛って出走した[5]1月の東海ステークスクリストフ・ルメールが騎乗し、JRA重賞初制覇を飾ると、2月17日のフェブラリーステークスに出走。直線残り2ハロンで粘るエスポワールシチーを差し切ってJRAのGI競走初制覇を飾った。しかしレース後に右第1指骨剥離骨折を発症していることがわかり休養することとなった[6]。10月のマイルチャンピオンシップ南部杯で復帰したが4着。その後、みやこステークスは10着、ジャパンカップダートは11着に終わりこの年を終える。

2014年〜2017年

2014年以降は勝ち星に恵まれなかったものの、2015年のエルムステークスと2016年の東京スプリントではともに2着と好走する。2016年9月には韓国に遠征しコリアスプリントに出走し3着となる。2017年1月の根岸ステークス13着のあと去勢され、障害競走出走に向け調整されていたが、右前繋靱帯炎を発症したため現役を引退することになった。

引退後は社台ファームで乗馬[7][8]。その後、千葉県富里市の乗馬クラブレアルネップに繋養されている[9]

競走成績

年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2010.09.26 阪神 2歳新馬 11 003.3 0(2人) 02着 北村友一 54 ダ1800m(良) 1:59.8 (36.8) -0.2 ペガサスフラッシュ
0000.10.02 阪神 2歳未勝利 16 001.9 0(1人) 01着 福永祐一 55 ダ1800m(良) 1:55.4 (38.2) -0.2 (ダートムーア)
0000.11.21 京都 もちの木賞 500万下 12 003.1 0(1人) 02着 福永祐一 55 ダ1800m(良) 1:53.9 (37.4) -0.0 トウショウクラウン
0000.12.25 小倉 樅の木賞 500万下 15 取消 古川吉洋 55 ダ1700m(稍) ボレアス
2011.02.06 京都 3歳500万下 08 001.5 0(1人) 01着 M.デムーロ 56 ダ1800m(良) 1:53.4 (37.2) -1.0 (ベストリガーズ)
0000.02.27 阪神 すみれS OP 09 005.7 0(2人) 02着 吉田稔 56 芝2200m(良) 2:15.3 (35.5) -0.3 ロッカヴェラーノ
0000.05.01 京都 いぶき賞 OP 16 002.5 0(1人) 01着 横山典弘 56 ダ1800m(稍) 1:51.7 (36.9) -0.0 (ボレアス)
0000.06.04 東京 ユニコーンS GIII 16 002.3 0(1人) 02着 横山典弘 56 ダ1600m(良) 1:36.4 (36.4) -0.2 アイアムアクトレス
0000.07.13 大井 ジャパンDダービー JpnI 15 002.3 0(1人) 01着 横山典弘 56 ダ2000m(良) 2:04.9 (37.2) -0.0 (ボレアス)
2012.05.06 東京 ブリリアントS OP 16 007.6 0(3人) 15着 横山典弘 57 ダ2100m(良) 2:13.0 (40.1) -2.7 ソリタリーキング
0000.07.15 中京 ジュライS OP 09 006.4 0(4人) 06着 和田竜二 56 ダ1800m(良) 1:52.4 (40.0) -3.0 ローマンレジェンド
0000.08.12 小倉 阿蘇S OP 09 003.1 0(2人) 01着 浜中俊 57 ダ1700m(重) 1:41.9 (35.8) -0.3 (スエズ)
0000.09.29 阪神 シリウスS GIII 16 002.9 0(1人) 03着 浜中俊 58 ダ2000m(良) 2:04.0 (37.0) -0.7 ナイスミーチュー
0000.11.04 京都 みやこS GIII 16 015.9 0(4人) 06着 M.デムーロ 58 ダ1800m(良) 1:50.0 (37.0) -0.4 ローマンレジェンド
0000.12.02 阪神 JCダート GI 16 065.3 (11人) 05着 C.ルメール 57 ダ1800m(良) 1:49.9 (36.8) -1.1 ニホンピロアワーズ
2013.01.20 中京 東海S GII 16 006.6 0(4人) 01着 C.ルメール 57 ダ1800m(良) 1:51.0 (36.8) -0.5 ナムラタイタン
0000.02.17 東京 フェブラリーS GI 16 006.7 0(3人) 01着 浜中俊 57 ダ1600m(良) 1:35.1 (35.9) -0.1 エスポワールシチー
0000.10.14 盛岡 マイルCS南部杯 JpnI 13 005.5 0(3人) 04着 浜中俊 57 ダ1600m(良) 1:36.1 (35.7) -1.0 エスポワールシチー
0000.11.03 京都 みやこS GIII 16 007.5 0(4人) 10着 M.デムーロ 59 ダ1800m(良) 1:50.8 (37.3) -1.6 ブライトライン
0000.12.01 阪神 JCダート GI 16 043.0 (11人) 11着 M.デムーロ 57 ダ1800m(良) 1:51.6 (37.1) -1.2 ベルシャザール
2014.01.26 中京 東海S GII 16 006.7 0(2人) 08着 浜中俊 58 ダ1800m(良) 1:51.4 (38.5) -1.0 ニホンピロアワーズ
0000.07.27 札幌 エルムS GIII 13 022.5 0(7人) 08着 北村友一 58 ダ1700m(不) 1:43.8 (37.3) -1.9 ローマンレジェンド
0000.09.23 船橋 日本テレビ盃 JpnII 10 004.3 0(2人) 05着 浜中俊 57 ダ1800m(良) 1:51.9 (38.4) -1.8 クリソライト
0000.11.15 東京 武蔵野S GIII 16 043.9 (11人) 03着 北村宏司 58 ダ1600m(良) 1:35.8 (37.3) -0.6 ワイドバッハ
0000.12.07 中京 チャンピオンズC GI 16 047.3 (13人) 09着 北村宏司 57 ダ1800m(良) 1:51.7 (36.9) -0.7 ホッコータルマエ
2015.02.01 東京 根岸S GIII 16 033.8 (10人) 10着 北村宏司 58 ダ1400m(重) 1:24.0 (36.4) -0.6 エアハリファ
0000.02.22 東京 フェブラリーS GI 16 046.8 (11人) 04着 北村宏司 57 ダ1600m(良) 1:36.6 (36.1) -0.2 コパノリッキー
0000.04.08 大井 東京スプリント JpnIII 14 009.2 0(5人) 04着 北村宏司 58 ダ1200m(不) 1:11.4 (36.7) -0.7 ダノンレジェンド
0000.07.12 中京 プロキオンS GIII 16 017.1 0(6人) 05着 C.ルメール 58 ダ1400m(良) 1:23.1 (35.8) -0.6 ベストウォーリア
0000.08.16 札幌 エルムS GIII 13 008.5 0(5人) 02着 C.ルメール 58 ダ1700m(稍) 1:43.0 (37.0) -0.0 ジェベルムーサ
0000.11.14 東京 武蔵野S GIII 14 018.2 0(4人) 05着 T.ベリー 58 ダ1600m(稍) 1:35.6 (37.0) -0.9 ノンコノユメ
0000.12.06 中京 チャンピオンズC GI 16 046.3 (10人) 08着 R.ムーア 57 ダ1800m(良) 1:51.3 (38.3) -0.9 サンビスタ
2016.01.31 東京 根岸S GIII 16 043.2 (10人) 03着 F.ヴェロン 58 ダ1400m(稍) 1:22.4 (35.7) -0.4 モーニン
0000.02.21 東京 フェブラリーS GI 16 056.2 (11人) 11着 F.ヴェロン 57 ダ1600m(重) 1:34.9 (35.8) -0.9 モーニン
0000.04.06 大井 東京スプリント JpnIII 15 020.9 0(4人) 02着 武豊 58 ダ1200m(稍) 1:11.9 (35.7) -0.5 コーリンベリー
0000.07.10 中京 プロキオンS GIII 15 020.4 0(8人) 05着 和田竜二 58 ダ1400m(稍) 1:22.6 (36.9) -0.5 ノボバカラ
0000.09.11 ソウル コリアスプリント G1 15 0(5人) 03着 吉原寛人 56 ダ1200m(良) 1:22.2 -0.8 Super Jockey
0000.12.11 中山 カペラS GIII 16 027.5 0(9人) 07着 柴田善臣 58 ダ1200m(良) 1:11.2 (36.4) -1.0 ノボバカラ
0000.12.28 園田 兵庫GT JpnIII 12 010.8 0(4人) 06着 武豊 58 ダ1400m(不) 1:27.6 (39.1) -1.8 ニシケンモノノフ
2017.01.29 東京 根岸S GIII 16 196.1 (15人) 13着 柴田善臣 58 ダ1400m(良) 1:24.6 (36.3) -1.6 カフジテイク

血統表

グレープブランデー血統サンデーサイレンス系 / アウトブリード (血統表の出典)

マンハッタンカフェ
1998青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*サトルチェンジ
Subtle Change
1988 黒鹿毛
Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Suleika

ワインアンドローズ
1993鹿毛
*ジャッジアンジェルーチ
Judge Angelucci
1983 栗毛
Honest Pleasure What a Pleasure
Tularia
Victorian Queen Victoria Park
Willowfield
母の母
ランフォアロージス
1986 鹿毛
Pleasant Colony His Majesty
Sun Colony
*ロージズフオアママ Full Pocket
Mesopotamia F-No.3-n

脚注

  1. ^ グレープブランデー号が競走馬登録抹消 - 日本中央競馬会、2017年8月30日閲覧
  2. ^ “13年フェブラリーSの覇者・グレープブランデーが引退 今後は社台Fで乗馬に”. netkeiba.com. 2022年7月2日閲覧。
  3. ^ 『優駿』2013年10月号、69頁。 
  4. ^ グレープブランデー骨折 来春以降の復帰目標(スポニチアネックス2011年9月9日) - 2011年9月10日閲覧 
  5. ^ “東海Sで復活Vを挙げたグレープブランデー”. 競馬ラボ. 2022年4月30日閲覧。
  6. ^ グレープブランデー号が故障 - 2013年2月20日 JRA発表
  7. ^ ダートG1を2勝したグレープブランデーが引退スポーツ報知、2017年8月30日閲覧
  8. ^ 9歳グレープブランデーが引退…今後は乗馬へスポーツニッポン、2017年8月30日閲覧
  9. ^ “公益社団法人 日本馬術連盟 《Japan Equestrian Federation》・日本馬術連盟・日馬連・馬術連盟・公益社団法人 日本馬術連盟”. www.equitation-japan.com. 2020年8月28日閲覧。

参考文献

  • netkeiba.com

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
1990年代
2000年代

第2回 マイネルコンバット / 第3回 トーシンブリザード / 第4回 ゴールドアリュール / 第5回 ビッグウルフ / 第6回 カフェオリンポス / 第7回 カネヒキリ / 第8回 フレンドシップ / 第9回 フリオーソ / 第10回 サクセスブロッケン / 第11回 テスタマッタ

2010年代

第12回 マグニフィカ / 第13回 グレープブランデー / 第14回 ハタノヴァンクール / 第15回 クリソライト / 第16回 カゼノコ / 第17回 ノンコノユメ / 第18回 キョウエイギア / 第19回 ヒガシウィルウィン / 第20回 ルヴァンスレーヴ / 第21回 クリソベリル

2020年代

第22回 ダノンファラオ / 第23回 キャッスルトップ / 第24回 ノットゥルノ / 第25回 ミックファイア

   

国際競走指定前:
01回(1984年) ロバリアアモン
02回(1985年) アンドレアモン
03回(1986年) ハツノアモイ
04回(1987年) リキサンパワー
05回(1988年) ローマンプリンス
06回(1989年) ベルベットグローブ
07回(1990年) カリブソング
08回(1991年) ナリタハヤブサ
09回(1992年) ラシアンゴールド
第10回(1993年) メイショウホムラ
第11回(1994年) チアズアトム
第12回(1995年) ライブリマウント
第13回(1996年) ホクトベガ
第14回(1997年) シンコウウインディ

第15回(1998年) グルメフロンティア
第16回(1999年) メイセイオペラ
第17回(2000年) ウイングアロー
第18回(2001年) ノボトゥルー
第19回(2002年) アグネスデジタル
第20回(2003年) ゴールドアリュール
第21回(2004年) アドマイヤドン
第22回(2005年) メイショウボーラー
第23回(2006年) カネヒキリ

国際競走(G1)指定後:
第24回(2007年) 日本の旗 サンライズバッカス
第25回(2008年) 日本の旗 ヴァーミリアン
第26回(2009年) 日本の旗 サクセスブロッケン
第27回(2010年) 日本の旗 エスポワールシチー

第28回(2011年) 日本の旗 トランセンド
第29回(2012年) 日本の旗 テスタマッタ
第30回(2013年) 日本の旗 グレープブランデー
第31回(2014年) 日本の旗 コパノリッキー
第32回(2015年) 日本の旗 コパノリッキー
第33回(2016年) 日本の旗 モーニン
第34回(2017年) 日本の旗 ゴールドドリーム
第35回(2018年) 日本の旗 ノンコノユメ
第36回(2019年) 日本の旗 インティ
第37回(2020年) 日本の旗 モズアスコット
第38回(2021年) 日本の旗 カフェファラオ
第39回(2022年) 日本の旗 カフェファラオ
第40回(2023年) 日本の旗 レモンポップ
第41回(2024年) 日本の旗 ペプチドナイル