ジレンマ (ネリーの曲)

曖昧さ回避 この項目では、ネリー featuring ケリー・ローランドの楽曲について説明しています。その他の用法については「ジレンマ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
ジレンマ
ネリー featuring ケリー・ローランドシングル
初出アルバム『ネリービル』
B面 キングス・ハイウェイ (Kings Highway)
リリース
ジャンル R&Bバラードヒップホップ・ソウル
時間
レーベル ユニバーサルコロンビア
作詞・作曲 コーネル・ハインズ・ジュニア(ネリー)、アントワーヌ・メイコン (Antoine Macon)、ケニー・ギャンブルバニー・シグラー(英語版)ライアン・バウザー(英語版)、ケリー・ローランド
プロデュース ライアン・バウザー
チャート最高順位
ネリー 年表
「ホット・イン・ヒア」(Hot in Herre)
(2002年)
ジレンマ」(Dilemma)
(2002年)
「エア・フォース・ワンズ」(Air Force Ones)
(2002年)
ケリー・ローランド 年表
「セパレイテッド」(Separated)
(2000年)
ジレンマ」(Dilemma)
(2002年)
「ストール」(Stole)
(2002年)
テンプレートを表示

ジレンマ」(Dilemma)は、ラッパーのネリーが、ケリー・ローランド(当時デスティニーズ・チャイルド所属)をフィーチャリングリードボーカルとして迎え、デュエット共演したシングル。ネリーの2ndアルバム『ネリービル』(Nellyville)からの3枚目のシングル、ケリー・ローランドのソロとしてのデビュー・アルバム『シンプリー・ディープ』(Simply Deep)の先行シングルとして2002年6月に発売された。

「ジレンマ」は全米で10週第1位のチャートを記録するミリオンセラーの大ヒットとなり、複数の国の音楽チャートでも第1位を記録。それにより「ネリー」の名は世界的なものとなり、第45回グラミー賞ラップ部門でも最優秀ラップ・コラボレーション賞を受賞した[1][2][3]

ケリーが口ずさむ「アイ・ラヴ・ユー」「アイ・ニード・ユー」といったバート・フレーズは、パティ・ラベルの1983年のアルバム『アイム・イン・ラヴ・アゲイン』(I'm in Love Again)からの2ndシングル「ラヴ、ニード・アンド・ウォント・ユー」(Love, Need and Want You)から来ている[3]サンプリングされた原曲「ラヴ、ニード・アンド・ウォント・ユー」の要素を生の女性ボーカルにしたいと考えたネリーは、2001年にデスティニーズ・チャイルドの全米ツアー「トータル・リクエスト・ライブ・ツアー」(Total Request Live Tour)を彼女らと共に回った頃から親しくなっていたケリーに新曲のデュエットボーカルを依頼し「ジレンマ」が完成した[4][3]

公式リミックス

  • ジレンマ feat. ケリー・ローランド&アリ(英語版)ジャーメイン・デュプリによるリミックス )
    • 2003年に発売されたネリーのリミックス・アルバム『ザ・リインヴェンション~ダ・ダーティ・ヴァージョンズ』(Da Derrty Versions: The Reinvention)に収録されたもので、ジャーメイン・デュプリによる技あり(ジャーメインもイントロガヤで登場)のリミックス[3]アリ(英語版)もパートも加わったフロア意識のヴァージョンとなっている[3]。日本のみで発売された2009年のベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブ・ネリー』(The Best of Nelly)にも収録された[3]

ミュージック・ビデオ

ネリーとケリーは、ミュージック・ビデオでも共演し歌詞世界を表現しているが、「ジレンマ」のケリーのパートの元となった「ラヴ、ニード・アンド・ウォント・ユー」(Love, Need and Want You)のオリジナル歌手のパティ・ラベルが、ケリーの母親役としてカメオ出演している[3]

続編「ゴーン」

ネリーとケリーは「ジレンマ」の大ヒットの後も、「ジレンマ」の歌詞世界(彼氏のいる女性との恋)の続編的ニュアンスの2011年のシングル「ゴーン ~ ジレンマ pt.II」(Gone)でも再共演した[5]。「ゴーン」は2010年のネリーの6thアルバム『5.0』(5.0)に収録されている[5]。ネリーは再共演したケリーについて、「ケリーは俺にとって妹みたいな存在だけど、同時に俺は彼女の大ファンでもあるのさ」とコメントしている[5]

受賞・ノミネート

カバー

大ヒットした「ジレンマ」には数々のカバーがあるが[3]、主だったものを以下に記す。

  • パピ・サンチェス(英語版)によるスペイン語・ヴァージョン(2004年)
  • サヴァナ(Savana) feat. Davidaによるレゲエ・ヴァージョン(2004年)
    • サヴァナのデビュー・アルバム『Yutes Dem Hustlin』(2004年)に収録。UK のレゲエ・チャートでNo.1を記録した[6]

日本語カバー

RIRIとJP THE WAVYによる日本語カバーが、RIRIのEP「Summertime EP」(2019年5月22日発売、AICL-3629)に収録されている。また、発売に先立つ2019年5月15日には同曲が先行配信シングルとして配信されている[7]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ミス 2007
  2. ^ ヒア 2011
  3. ^ a b c d e f g h ベスト 2009
  4. ^ ネリー 2002
  5. ^ a b c 5.0 2010
  6. ^ HMV「Yutes Dem Hustlin’」
  7. ^ “『Summertime EP』 リリース記念Sony Parkでのライブ開催決定! 本日よりJP THE WAVY&RIRIによるカバー「ジレンマ」先行配信!”. RIRI Official Website (2019年5月15日). 2019年8月12日閲覧。

参考資料

  • ネリービル (ライナーノーツ). ネリー. ユニバーサルミュージック. 2002. UICY-1805。
  • 5.0 (ライナーノーツ). ネリー. ユニバーサルミュージック. 2010. UICU-1203。
  • M.O (ライナーノーツ). ネリー. ユニバーサルミュージック. 2013. UICU-1235。
  • ザ・ベスト・オブ・ネリー (ライナーノーツ). ネリー. ユニバーサルミュージック. 2009. UICU-1178。
  • Yutes Dem Hustlin (Media notes). サヴァナ. Charm. 2004. CRCD3104。
  • シンプリー・ディープ (ライナーノーツ). ケリー・ローランド. ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル. 2002. 5096004-2。
  • ミス・ケリー (ライナーノーツ). ケリー・ローランド. ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル. 2007. SICP-1468。
  • ヒア・アイ・アム (ライナーノーツ). ケリー・ローランド. ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル. 2011. UICU-1213。

外部リンク

  • Dilemma music video - YouTube
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ネリー
スタジオ・アルバムと
そのシングル
カントリー・グラマー
  • 「カントリー・グラマー」
  • 「E.I.」
  • 「ライド・ウィッツミー」
  • 「バッター・アップ」
ネリービル
  • 「ホット・イン・ヒア」
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  • 「エア・フォース・ワンズ」
  • 「ワーク・イット」
  • 「ピンプ・ジュース」
スウェット
  • 「フラップ・ユア・ウィングス」
  • 「ティルト・ヤ・ヘッド・バック」
  • 「Na-NaNa-Na」
スーツ
  • マイ・プレイス
  • 「オーヴァー・アンド・オーヴァー」
  • 「N・デイ・セイ」
ブラス・ナックルズ
  • 「ワズヤネーム」
  • 「パーティー・ピープル」
  • 「ボディー・オン・ミー」
  • 「ステップト・オン・マイ・ジェイズ」
  • 「ワン・アンド・オンリー」
5.0
  • 「ジャスト・ア・ドリーム」
  • 「ムーヴ・ザット・ボディー」
  • 「ゴーン~ジレンマ pt.II」
M.O.
  • 「ヘイ・ポルシェ」
  • 「ゲット・ライク・ミー」
  • 「ヘヴン」
  • 「リック・ジェイムズ」
ハートランド
  • 「Lil Bit」
  • 「High Horse」
編集・企画アルバムと
そのシングル
ダ・ダーティ・ヴァージョンズ:ザ・リインベンション
  • 「イズ・ユー」
  • 「チップ・ドリル」 (E.I. のRemix)
スウェットスーツ
  • 「Grillz」
ザ・ベスト・オブ・ネリー
  • なし
スティル・ホット・イン・ヒア
  • なし
EP
そのシングル
6 ダーティー・ヒッツ
  • なし
6 パック
  • なし
オール・ワーク、ノー・プレイ
  • 「フリーキー・ウィズ・ユー」
ミックステープ
  • 『O.E.MO』
  • 『Scorpio Season』
サウンドトラック・シングル
プロモーション・シングル
  • 「Switch」
  • 「Tippin' in da Club」
  • 「Long Gone」
  • 「Die a Happy Man」
  • 「Sounds Good to Me」
アルバム未収録シングル
フィーチャリング参加
括弧内は共演者と収録アルバム。★はシングルあり
映画出演
  • 『ロンゲスト・ヤード』
関連項目
  • セント・ルナティックス (ネリー、アリ、マーフィー・リー、キージュアン、シティ・スパッド)
  • ジェイソン・エパーソン
  • フリー・シティ (セント・ルナティックスのアルバム)
  • フーズ・ザ・ボス (セント・ルナティックスのアルバム)
  • ザ・メイン・イベント (ニュー・キッズ・オン・ザ・ブロックと共演)
  • ダーティー・エンターテインメント
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  • 「キャント・ノーバディ」
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  • 「ワーク」
ヒア・アイ・アム
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  • 「ローズ・カラード・グラッセズ」
  • 「フォーエバー・アンド・ア・デイ」
  • 「モチベーション」
  • 「レイ・イット・オン・ミー」
  • 「ダウン・フォー・ホワットエヴァー」
トーク・ア・グッド・ゲイム
  • 「キッシズ・ダウン・ロウ」
  • 「ダーティー・ランドリー」
編集・企画アルバム
  • 『シンプリー・ディープ/ミス・ケリー:デラックス・エディション』
  • 『ワーク:ザ・ベスト・オブ・ケリー・ローランド』
  • 『プレイリスト:ザ・ベリー・ベスト・オブ・ケリー・ローランド』
EP
そのシングル
ミス・ケリー:ディーヴァ・デラックス
  • 「デイライト」
ミス・ケリー・デラックス・デジタルEP
  • なし
アルバム未収録シングル
  • 「グロウン・ウーマン」
  • 「アイス」
フィーチャリング・シングル
(括弧内は共演者と収録アルバム)
  • 「Separated (Remix)」(アヴァーント)
  • 「Une femme en prison」(ストーミー・バグジー『4ème Round』)
  • 「Here We Go」(トリーナ『 Life』)
  • 「No Future in the Past」(ナディヤ『Électron Libre』)
  • 「Breathe Gentle」(ティツィアーノ・フェロ『Alla Mia Età』)
  • 「When Love Takes Over」(デヴィッド・ゲッタ『One Love』)
  • 「Invincible」(タイニー・テンパー『Disc-Overy』)
  • 「What a Feeling」(アレックス・ガウディーノ『Doctor Love』)
  • 「Gone」(ネリー『5.0』)
  • 「Favor」(ロニー・ビリアル『The Love Train』)
  • 「Boo Thang」(ヴァース・シモンズ『Sextape Chronicles 2』)
  • 「How Deep Is Your Love」(ショーン・ポール『 Tomahawk Technique』)
  • 「Representin」(リュダクリス)
  • 「Mama Told Me」(ビッグ・ボーイ『Vicious Lies and Dangerous Rumors』)
  • 「Neva End (Remix)」(フューチャー『Pluto 3D』)
  • 「Without Me」(ファンタジア・バリノ『Side Effects of You』)
  • 「One Life」(Madeon『Icon』)
  • 「Let Me Love You」(プシャ・T『My Name Is My Name』)
  • 「Love & Sex, Pt. 2」(ジョー『Bridges』)
  • 「Say Yes」(ミシェル・ウィリアムズ『Journey to Freedom』)
  • 「I Know What You Did Last Summer」(ジェイコブ・ホワイトサイズ)
  • 「Get It」(バスタ・ライムス)
プロモーション・シングル
  • 「Separated (Remix)」
  • 「Make U Wanna Stay」(『シンプリー・ディープ International edition』のボーナストラック)
  • 「Everywhere You Go」
  • 「Haters」
  • 「Here We Go Again」
  • 「Summer Dreaming 2012」
  • 「Gimme Love」
チャリティー・シングル
  • 「This Is for My Girls」
その他チャート曲
(括弧内は収録アルバム)
  • 「Unity」(『ミス・ケリー:ディーヴァ・デラックス』)
  • 「Castle Made of Sand」(ピットブル『Planet Pit』)
  • 「You Changed」(『トーク・ア・グッド・ゲイム』)
  • 「That High」(ピットブル『Meltdown (EP)』)
サウンドトラック
ビデオ
  • 『BET プレゼンツ・ケリー・ローランド』
  • 『セクシー・アブズ・ウィズ・ケリー・ローランド』
  • 『セクシー・アブズ・カルディオ・スクラプト・ウィズ・ケリーローランド』
コンサートツアー
  • 『シンプリー・ディープ・ツアー』
  • 『ミス・ケリー・ツアー』
  • 『ライツ・アウト・ツアー』
関連項目
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