ネヴァー・セイ・ダイ

曖昧さ回避 この項目では、ブラック・サバスのアルバムについて説明しています。競走馬については「ネヴァーセイダイ」を、YUIの楽曲「Never say die」については「It's all too much/Never say die」をご覧ください。
ネヴァー・セイ・ダイ
ブラック・サバススタジオ・アルバム
リリース
録音 1978年 カナダ トロント Sounds Interchange
ジャンル ヘヴィメタルハードロック
時間
レーベル イギリスの旗ヴァーティゴ
アメリカ合衆国の旗カナダの旗ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース ブラック・サバス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 12位(イギリス[1]
  • 37位(スウェーデン[2]
  • 69位(アメリカ[3]
  • ブラック・サバス アルバム 年表
    テクニカル・エクスタシー
    (1976年)
    ネヴァー・セイ・ダイ
    (1978年)
    ヘヴン&ヘル
    (1980年)
    ミュージックビデオ
    「Never Say Die (Top of the Pops 1978)」 - YouTube
    テンプレートを表示

    ネヴァー・セイ・ダイ』(原題:Never Say Die!)は、ブラック・サバス1978年に発表した8作目のスタジオ・アルバム

    解説

    1977年11月、オジー・オズボーンがバンドを一度脱退したため、ブラック・サバスは後任ボーカリストのデイヴ・ウォーカーを加えた編成で短期間ライヴ活動を行ったが、1978年1月にはオズボーンが復帰して、本作のレコーディングが行われた[4]。収録曲のうち「ジュニアーズ・アイズ」は、ウォーカー在籍時のライヴにおいて演奏されているが、本作のヴァージョンとは歌詞が異なる[5]。「スウィンギング・ザ・チェイン」ではビル・ワードがリード・ボーカルを担当しており、「ハード・ロード」では、普段は歌わないトニー・アイオミギーザー・バトラーがバックアップ・ボーカルを務めている[5]

    前作『テクニカル・エクスタシー』(1976年)に続き、ヒプノシスがジャケット・デザインを担当した。後にレインボーのキーボーディストとなるドン・エイリーがレコーディングに参加している(オズボーンのアルバムにも一部参加)。

    本作に伴うツアーの後、オズボーンは再びブラック・サバスを脱退してソロ活動に入り、バンドは後任としてロニー・ジェイムス・ディオを迎えることとなる。

    『テクニカル・エクスタシー』と同様、本作も全英トップ10・全米トップ40入りを果たせなかったが、アメリカでは1997年にゴールド・ディスクに認定された[6]。本作からのシングル「ネヴァー・セイ・ダイ」は全英21位[1]、「ハード・ロード」は全英33位に達した[1]

    ベースのギーザー・バトラーは後年のインタビューで、アルバム制作当時、オジーはこれまで築いたサバスらしさを求めていたが、自分とトニーは音楽的広がりを求めて、サバスらしさを排除する方向へ向かってしまった。その結果、バンドの本筋から外れ、サバスらしさが失われたものになってしまった。振り返ればおそらくオジーが正しかった。この作品は最悪の作品だと断言できると語った。また当時は、バンド自身がマネジメントやプロデュースをしようとしていたが、何をどうしたらいいのか誰も分かっておらず、ビジネスの雑務に時間を割き、スタジオでの曲作りをおろそかにしていたとも明かしている[7]

    収録曲

    全曲ともオジー・オズボーントニー・アイオミギーザー・バトラービル・ワードの共作。8.はインストゥルメンタル

    1. ネヴァー・セイ・ダイ - "Never Say Die" – 3:49
    2. ジョニー・ブレード - "Johnny Blade" – 6:28
    3. ジュニアーズ・アイズ - "Junior's Eyes" – 6:43
    4. ハード・ロード - "A Hard Road" – 6:06
    5. ショック・ウェイヴ - "Shock Wave" – 5:16
    6. エアー・ダンス - "Air Dance" – 5:18
    7. オーヴァー・トゥ・ユー - "Over to You" – 5:24
    8. ブレイクアウト - "Breakout" – 2:35
    9. スウィンギング・ザ・チェイン - "Swinging the Chain" – 4:05

    カヴァー

    • ネヴァー・セイ・ダイ
      • オーヴァーキル - カヴァー・アルバム『Coverkill』(1999年)に収録。
      • メガデス - ブラック・サバスのトリビュート・アルバム『Nativity in Black II』(2000年)に提供。
    • ショック・ウェイヴ
      • カテドラル - ブラック・サバスのトリビュート・アルバム『Masters of Misery - Black Sabbath: An Earache Tribute』(1992年)に提供。ただし、1997年発売の再発盤には収録されていない[8]

    参加ミュージシャン

    アディショナル・ミュージシャン

    脚注

    1. ^ a b c ChartArchive - Black Sabbath
    2. ^ swedishcharts.com - Black Sabbath - Never Say Die!
    3. ^ Black Sabbath | AllMusic - Awards - Billboard Albums
    4. ^ Black Sabbath | AllMusic - Biography by William Ruhlmann
    5. ^ a b Never Say Die! - Black Sabbath Online
    6. ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"NEVER SAY DIE"と入力して検索すれば表示される
    7. ^ “ギーザー・バトラー、70年代後半のブラック・サバスの方向性「オジーが正しく、僕らが間違っていた」”. BARKS. 2023年5月3日閲覧。
    8. ^ earache.com

    外部リンク

    • Never Say Die! - Discogs (発売一覧)
    オジー・オズボーン | トニー・アイオミ | ギーザー・バトラー | ビル・ワード
    ヴィニー・アピス | ベヴ・ベヴァン | ジョー・バート | テリー・チャイムズ | ボブ・デイズリー | ロニー・ジェイムス・ディオ | イアン・ギラン | レイ・ギラン | グレン・ヒューズ | トニー・マーティン | ニール・マーレイ | ジェフ・ニコルス | コージー・パウエル | ボビー・ロンディネリ | エリック・シンガー | デイヴ・スピッツ | デイヴ・ウォーカー
    スタジオ・アルバム
    ライブ・アルバム
    バンド公認

    ライヴ・イーヴル | クロス・パーパシス・ライヴ | リユニオン | ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン

    バンド非公認

    ライヴ・アット・ラスト!

    コンピレーション・アルバム

    ウィ・ソールド・アワ・ソウル・フォー・ロックンロール | ベスト・オブ・ブラック・サバス | ブラック・ボックス | ベスト・オブ・ディオ・イヤーズ | グレイテスト・ヒッツ

    関連バンド

    レインボー | ディオ | ディープ・パープル | ホワイトスネイク | ザ・クラッシュ | キッス | VOW WOW | ヘヴン・アンド・ヘル

    関連項目
    カテゴリ カテゴリ
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    • MusicBrainzリリース・グループ