リメンブランス・デー

ロンドンでの11月11日の戦没者追悼記念式典。11時までにセノタフ(慰霊碑)に女王が献花し、11時にはビッグ・ベンが鐘を鳴らして黙祷を開始。2分後に弔砲によって黙祷は終わる
赤いリメンブランス・ポピーと、白いポピーの造花
2008年の路線バス
フランスの戦没者追悼記念日にフランスの矢車菊(フランス語版)を身に着けている様子

リメンブランス・デー[1]またはリメンバランス・デー英語: Remembrance Day、もしくはPoppy Day)は、1918年11月11日第一次世界大戦終結を記念してイギリス国王ジョージ5世によって定められた記念日

概要

当初は終戦1周年の1919年11月9日に慰霊式典が執り行われたが、のちに、1918年11月11日11時に第一次世界大戦の戦闘が終結した(この時刻をもって休戦協定が発効した。その経緯についてはドイツと連合国の休戦協定 (第一次世界大戦)を参照)ことから、11月11日に改められた。イギリス連邦諸国では、毎年この日に戦没者追悼行事が行われている。戦没者追悼記念日[1]、戦没者記念日、英霊記念日、休戦記念日等と日本語訳されることがある。

  • Service At The Cenotaph (1919)
  • Armistice Day At The Cenotaph (1937)
  • Remembrance Sunday (1946)
  • Queen Pays Homage Aka Queen At Cenotaph (1952)
  • Royal family lead Britain's Remembrance Sunday tributes at Cenotaph service

リメンブランス・ポピー

この日は、従軍したカナダ詩人ジョン・マクレーの詩「フランダースの野に」から、赤いヒナゲシの花(リメンブランス・ポピー)が戦没者の象徴とされ、そこからポピーデーとも呼ばれる。

退役軍人・戦没者福祉団体 ロイヤル・ブリティッシュ・リージョン(英語版)への募金者には、その返礼に造花の襟章が渡され、それを身に着ける慣例がある(この募金活動はポピー・アピールと呼ばれる)。バスなどの装飾にも使用される。

また、平和主義者は、同じ日に白いポピーをリメンブランス・ポピーの代わりか、もしくは一緒に身に着けている。

イギリス以外

この日にはイギリスとともに連合国として第一次世界大戦に参戦し勝利したフランスや、敗戦国のドイツでも同様の式典が行われる。しかしイギリスと同様に連合国として参戦し勝利した日本イタリアでは記念日として扱われていない。 アメリカでは休戦記念日としてではなく、「戦時あるいは平時に兵役に服した存命中の退役軍人」を称えるベテランズ・デー(退役軍人の日、または復員軍人の日とも)として祝日となっている。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “今も残る第一次大戦の傷跡 英霊たちへの追悼”. 産経新聞. (2014年7月10日). https://www.sankei.com/article/20140710-ZG26CDMH4JPDZP3GAWB2X733TU/2/ 2014年10月9日閲覧。 

関連項目