ル・ボレアル

ル・ボレアル
基本情報
所有者 Compagnie du Ponant[1]
運用者 コンパニ・デュ・ポナン
経歴
竣工 2010年5月3日
要目
総トン数 10,944 トン
全長 142.1 m
18.0 m
喫水 4.7 m
主機関 ディーゼル・エレクトリック
出力 8,700馬力
速力 16.0ノット
旅客定員 264名
乗組員 140名
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ル・ボレアルLe Boréal)は、コンパニ・デュ・ポナンが運航しているクルーズ客船。 ル・ボレアルの船名はフランス語で北方を意味する。

概要

ル・ボレアル級の1番船として、2010年5月3日、イタリアのフィンカンティエリアンコーナ工場で竣工した。 コンパニ・デュ・ポナンでは初めて1万総トンを超えた客船で、船価は2億ユーロ。 外観はヨット・クルーザー型のスマートな形状をしており、港湾設備の整っていない入江等にも寄港するため、上陸用のテンダーボートゾディアックボートへ移乗し易いよう、船尾水線部にデッキを設けている。 また、客室数は132室で全てが海側客室(アウトサイド・キャビン)であり、うち125室はベランダ付きである。 5月6日からのマルセイユ地中海クルーズでデビューし、夏期は地中海や北欧、冬期は南米を中心に就航している。 その後、同型の2番船が2011年に竣工、3番船も建造中である。

火災事故

2015年11月18日、2時ごろフォークランド諸島沖の南大西洋サウス・ジョージアへ向かって航行中、エンジンルームから出火した。救助要請に対してイギリス空軍イギリス海軍が救難活動を行い、乗員乗客347人のうち79人が2機のシーキングを含む4機のヘリコプターにより救出され、残りはイギリス海軍リバー型哨戒艦クライド」に救助された[2]

同型船

  • 2番船 「ロストラル(L'Austral)」
2011年4月20日竣工。
  • 3番船 「ル・ソレアル(Le Soleal)」
2013年竣工予定。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “VeriStarInfo 2013 / LE BOREAL 2013”. 2013年5月23日閲覧。
  2. ^ Krol, Charlotte (2015年11月19日). “RAF and Royal Navy rescue 347 people from burning cruise ship near Falklands” (English). The Telegraph. オリジナルの2015年11月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151120191750/http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/southamerica/falklandislands/12005648/RAF-and-Royal-Navy-rescue-347-people-from-burning-cruise-ship-near-Falklands.html 2015年11月24日閲覧。 

参考文献

  • 海人社『世界の艦船 増刊 世界のクルーズ客船 2009-2010』2009年12月号増刊 No.716
  • 海人社『世界の艦船』2010年7月号 No.726
  • 海人社『世界の艦船』2010年11月号 No.732
  • 海事プレス社『クルーズシップ・コレクション 2012・2013』クルーズ4月臨時増刊

外部リンク

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