佐藤紳哉

曖昧さ回避 その他の「さとうしんや」の同名の人物については「Wikipedia:索引 さとう#さとうし」をご覧ください。
 佐藤紳哉 七段
名前 佐藤紳哉
生年月日 (1977-08-29) 1977年8月29日(46歳)
プロ入り年月日 1997年10月1日(20歳)
棋士番号 224
出身地 神奈川県相模原市
所属 日本将棋連盟(関東)
師匠 安恵照剛八段
段位 七段
棋士DB 佐藤紳哉
2015年12月19日現在
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佐藤 紳哉(さとう しんや、1977年8月29日 - )は将棋棋士。棋士番号224。神奈川県相模原市出身。安恵照剛門下。

棋歴

1997年10月、20歳でプロ入り。2004年の新人王戦で準優勝。2005年度は、全棋士中で1位の勝率(0.787)を記録し、将棋大賞の勝率1位賞と新人賞を同時受賞する。

2006年度、第47期王位戦でリーグ入り。谷川浩司に勝利するが、リーグ残留失敗。

2014年3月22日、第3回電王戦でプロ側の2番手として、コンピューター将棋ソフトのやねうら王と対戦。中終盤の激しい攻防を制したやねうら王に95手で敗退。

2016年度、第57期王位戦で10期ぶりにリーグ入りも白星に至らず、再びリーグ陥落。

竜王戦における実績

  • 第12期(1999年度)6組優勝(本戦トーナメント進出)。
  • 第19期(2006年度)4組優勝(本戦トーナメント進出)。
  • 第21期(2008年度)3組の初戦で敗れ、降級のピンチが訪れるが、昇級者決定戦で4連勝して3組3位となり、自己最高の2組へ昇級。
  • 第22期(2009年度)2組準決勝進出するが、準決勝(対・森内俊之)と3位決定戦(対・谷川浩司)で永世名人の資格を持つ2人を相手に連敗し、七段昇段(竜王戦1組昇級の規定)と「順位戦C級2組のままでの竜王戦1組昇級」を逃す。

名人戦・順位戦

順位戦ではC級2組在籍で昇級歴はなく、2017年度(第76期)になって初めて降級点がついてしまった。

2023年度(第82期)開始時点で、26期連続でのC級2組在籍となる。

人物

  • は前髪が後退しており、カツラを使用した姿をみせることもある。
  • 結婚済みであり子供がいる[1][2]
  • 電王戦での二つ名は「最強のエンターティナー棋士」。
  • 「より強く、よりカッコよく」がモットーで、若い頃はアイドルタレントのような容姿であった[3]
  • 第67期順位戦(2009年度)C級2組6回戦(矢倉規広戦)において、大阪が正しい対局場であったにもかかわらず、事務方のミスで矢倉の対局通知に東京と記してあったことから、不戦勝にはならず対局が翌日に延期されるという珍事があった[4]
  • 民放バラエティー番組にも好意的で、前述のカツラがらみでの出演もしている。2010年のシルシルミシル・2012年6月15日放送のガチガセ・同年7月15日放送のアカン警察[5]などに出演した。
  • BIGLOBEストリーム配信の「将棋ニュースプラス」で、目隠し将棋の対局者や解説役として出演。
  • コンピュータ関係は苦手。2010年3月にブログを開設し毎日更新していたつもりだったが、実はアップロードするはずの文書を誤って知人女性にメールで送りつけてしまっており、一週間あまりたって「あなたのことは、まるで興味ないので毎日長文のメールを送るのはやめてください。気持ち悪い」との返信を受け、初めて気がついた[6]。その後知人女性とは誤解を解くことができた。なお、和解するために2人で食事に出かけ、その後、交際することになったという。[7]
  • 11年ぶり2回目の本戦出場となった第62回NHK杯将棋トーナメント2012年4月22日放送)ではカツラをつけて登場し、対局前インタビューでは「豊島?強いよね。序盤、中盤、終盤、隙がないと思うよ。だけど俺負けないよ」「えー駒たっ… 駒たちが躍動する俺の将棋を、皆さんに見せたいね」と相手の豊島将之六段を呼び捨てにするなど、プロレスなどの格闘技で見られる煽りのような受け答えをして話題となる[8]。その後、橋本崇載が何度かパロディ発言をしたり[9]、豊島本人も別の対局の解説担当時に本日の対局者評に、この台詞を引用した。
  • 棋士仲間などで集まる「SSF(「エスエスエフ」。サトウ・シンヤ・ファミリーの略)」のリーダー。不定期で飲み会や、お花見、メンバーの誕生日祝いなどを企画。主な参加者は年下の後輩棋士(まれに先輩棋士も)、女流棋士、棋界の関係者など。この集会でもカツラ・かぶりものの装着率が高いが、他のメンバーもかぶりものをしている。なお、この集会に参加すると自動的にSSFのメンバーとなり同時に会員番号が割り振られる。
  • ニコニコ動画生放送番組「将棋 第71期名人戦・A級順位戦最終日 全局生中継」にて中村修、豊川孝弘長岡裕也とともに解説を務める。
  • 同じくニコニコ動画生放送番組「超囲碁・超将棋ブース生中継@ニコニコ超会議2[DAY2]」(2013年4月28日放送)にてザブングル加藤歩と目隠しした上で六枚落ち(佐藤は歩兵、銀将、金将、玉将のみ)で対局。アマチュア初段の加藤はほぼミスがない完璧な指し回しで終始加藤ペースだったが最後の受けを間違え、そこを突いた佐藤が一気に寄せきって勝利した。対局前、佐藤は事前に考えてきたギャグ(「穴熊があったら入りたい」など)を披露した。その時の解説中村太地にも勧めていたが丁重に固辞された。
  • キャッチフレーズは本人曰く、”砂糖のように甘い言葉で深夜に君を寝かさない”。[10]
  • 2016年7月以降、日本将棋連盟公式ホームページの棋士紹介のページにおける顔写真を、カツラを被った(と思われる)ものに更新。

昇段履歴

昇段規定については「将棋の段級」を参照
  • 1990年00月00日 : 6級 = 奨励会入会
  • 1993年00月00日 : 初段
  • 1995年08月00日 : 三段(第18回奨励会三段リーグ<1995年度後期>から三段リーグ参加)
  • 1997年10月01日 : 四段(第21回奨励会三段リーグ成績1位) = プロ入り
  • 2003年01月24日 : 五段(勝数規定 /公式戦100勝、通算100勝77敗)
  • 2007年08月28日 : 六段(勝数規定 /五段昇段後公式戦120勝、通算220勝148敗)
  • 2015年12月17日 : 七段(勝数規定 /六段昇段後公式戦150勝、通算370勝267敗)

主な成績

在籍クラス

竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
順位戦・竜王戦の在籍クラスの年別一覧
開始
年度
(出典)順位戦
(出典)
(出典)竜王戦
(出典)
名人 A級 B級 C級 0 竜王 1組 2組 3組 4組 5組 6組 決勝
T
1組 2組 1組 2組
1997 56 四段昇段前 11 6組 --
1998 57 C244 12 6組 --
1999 58 C211 13 5組 --
2000 59 C234 14 5組 --
2001 60 C216 15 4組 --
2002 61 C207 16 4組 --
2003 62 C204 17 4組 --
2004 63 C209 18 4組 --
2005 64 C212 19 4組 --
2006 65 C209 20 3組 --
2007 66 C234 21 3組 --
2008 67 C227 22 2組 --
2009 68 C214 23 2組 --
2010 69 C209 24 3組 --
2011 70 C216 25 2組 --
2012 71 C235 26 2組 --
2013 72 C215 27 2組 --
2014 73 C220 28 3組 --
2015 74 C214 29 3組 --
2016 75 C214 30 3組 --
2017 76 C208x 31 3組 --
2018 77 C243* 32 3組 --
2019 78 C221* 33 3組 --
2020 79 C206* 34 4組 --
2021 80 C208* 35 4組 --
2022 81 C212* 36 4組 --
2023 82 C242* 37 4組 --
2023 83 C2* 38
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。
順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 )
順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。
竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。

将棋大賞

第33回(2005年度) 勝率1位賞、新人賞

出演

ゲーム

テレビ

脚注

  1. ^ 結婚しました!:SSFブログ 佐藤紳哉六段とその仲間たち
  2. ^ 棋士歴20年、カツラ芸10年…将棋界盛り上げる佐藤紳哉七段、「藤井棋聖に勝ってカツラを取りたい」|ORICON NEWS
  3. ^ 将棋世界」2000年1月号付録
  4. ^ “「対局場が大阪だと思ったら東京だった」「起きたら昼前だった」将棋界、遅刻不戦敗事件簿(松本博文) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2024年1月14日閲覧。
  5. ^ 日本将棋連盟ホームページ・お知らせ「佐藤紳哉六段が「爆笑!大日本アカン警察」に出演(再放送)」
  6. ^ 佐藤紳哉のあっちむいてほい (2010年4月7日). “すいません”. 2010年5月4日閲覧。
  7. ^ 佐藤紳哉のあっちむいてほい (2011年4月7日). “さいしゅうかい”. 2013年4月8日閲覧。
  8. ^ 将棋・佐藤紳哉六段は新スター? | web R25
  9. ^ “ハッシーこと橋本崇載八段がまたも衝撃コメント炸裂! ネットの声「ハッシーまたやりやがった」”. BIGLOBEニュース (2012年10月30日). 2015年8月16日閲覧。
  10. ^ 佐藤紳哉のあっちむいてほい (2010年6月22日). “しょどうぶ”. 2013年4月8日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 日本将棋連盟の紹介ページ
  • 公式ブログ 佐藤紳哉のあっちむいてほい(2011年4月7日投稿分を最後に更新停止)
  • 佐藤紳哉 – 株式会社 SLUSH-PILE.(スラッシュ-パイル.) - 所属事務所によるプロフィール
  • チーム羽生 (@abT_habu) - X(旧Twitter)
  • 佐藤紳哉 (@T3Kb5Hdlvy47455) - X(旧Twitter)
日本将棋連盟所属棋士 (現役棋士 および 2024年度引退棋士)
タイトル
保持者

永世称号 襲位者0
永世称号 有資格者

九段
八段
七段
六段
五段
四段
2024年度
引退棋士
 七段  伊奈祐介(2024年5月10日引退)
2024年5月10日時点 / 日本将棋連盟所属 / は2024年度の昇段 / 引退棋士の()は引退日 / 詳細は将棋棋士一覧を参照
第37期竜王戦ランキング戦
竜王
1組
(定員16名)
2組
(定員16名)
3組
(定員16名)
4組
(定員32名)
5組
(定員32名)
6組
(参加70名)
女流棋士
アマチュア
  • 慶田義法アマ
  • 竹内広也アマ
  • 小林康太郎アマ
  • 中川慧梧アマ
  • (出場4名)
奨励会員
次期から出場
★挑戦者 / △次期昇級 / ▼次期降級 / 初参加棋士(棋士として初参加) / 詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照。
名人
A級
B級1組
B級2組
C級1組
C級2組
フリー
クラス
宣言
棋戦限定
出場
2024年度
引退者

先頭の数字は順位(名人、フリークラス以外)/ フリークラスの数字は在籍可能残り年数(2024年度開始時点)
B級2組 - C級2組の * は降級点の数(B級2組・C級1組は降級点 2で降級、C級2組は降級点 3で降級)
詳細については将棋棋士の在籍クラスを参照
 
将棋大賞
新人賞 受賞 1回
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
前年度の活躍が対象
勝率一位賞 受賞 1回
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
前年度の活躍が対象
叡王戦創設前
第1回
棋士
コンピュータ
第2回
棋士
コンピュータ
第3回
棋士
コンピュータ
  • 習甦 (先鋒)
  • やねうら王 (次鋒)
  • YSS (中堅)
  • ツツカナ (副将)
  • ponanza (大将)
FINAL
棋士
コンピュータ
  • Apery (先鋒)
  • Selene (次鋒)
  • やねうら王 (中堅)
  • ponanza (副将)
  • AWAKE (大将)
叡王戦創設後
2016年
棋士
コンピュータ
  • ponanza
2017年
棋士
コンピュータ
  • ponanza
関連項目
太字は勝者