至福者の島

至福者の島(しふくしゃのしま、: μακάρων νῆσοι, makarōn nēsoi, マカローン・ネーソイ)とは、ギリシア神話に登場する死後の楽園[1]幸福(者)の島(こうふく(しゃ)のしま)等とも[2][3]

基本的に「エーリュシオン」と同じものを指している[3][4]。「エーリュシオン」は、ホメロスが『オデュッセイア』(第4歌563行)で用いた表現であるのに対して、「至福者の島(マカローン・ネーソイ)」は、ヘシオドスが『仕事と日』(171行)で用いた表現である。どちらも互いの異称として定着している[5][6]

西方のオケアノス(外洋)のほとりにあるとされ[4][5]、現在、大西洋の東端、ヨーロッパ大陸アフリカ大陸に近い海域の島々を総称する際に用いられるマカロネシアという呼称も、この「至福者の島(マカローン・ネーソイ)」に因む。

脚注

  1. ^ 至福者の島とは - コトバンク
  2. ^ 幸福の島 - コトバンク
  3. ^ a b エリュシオンとは - コトバンク
  4. ^ a b エリシオンとは - コトバンク
  5. ^ a b オデュッセイア 上』岩波文庫 p.349
  6. ^ 仕事と日岩波文庫 p.154

関連項目