ティザード堆

ティザード堆

ティザード堆[1](ティザードたい、英語:Tizard Bank、中国語: 鄭和群礁簡体字中国語: 郑和群礁))は、南シナ海南沙諸島北部にある環礁である。主として暗礁等から成り、高潮時にも水面上にあるのは南沙諸島最大の島であるイツアバ島(太平島)のみである。

英国の発行する海図には、1860年代にこの環礁を調査した英国の海洋学者トマス・ヘンリー・ティザード(英語版)に因んで"Tizard Bank"と表記している。中国名の鄭和群礁は、南海を航海した代の武将鄭和に因むものである。またアメリカ国家地球空間情報局が発行する海図には、鄭和群礁をピンイン表記した"ZHENGHE QUNJIAO"と丸括弧書きで"Southhampton Reefs"と併記している[2]

ティザード堆の島礁については、中華人民共和国中華民国台湾)、ベトナムフィリピン主権を主張している。

エルダド礁ガベン礁では中国による埋め立てが確認されている[3][4][5][6][7]

主要な島礁

脚注

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  1. ^ 衛星写真集 南沙諸島 岐阜大学教育学部理科教育講座(地学)
  2. ^ ティザード堆付近の海図
  3. ^ 中国、南シナ海で「5カ所埋め立て」 習氏が「自ら選定」 台湾の情報機関 産経ニュース、2014年10月16日
  4. ^ 焦点:中国が南シナ海で「人工島」拡大、実効支配を強化へ ロイター、2015年2月20日
  5. ^ “中国の軍事施設か 南沙諸島に次々建設 比軍が撮影”. 朝日新聞. (2014年8月29日). オリジナルの2014年8月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140829234829/http://www.asahi.com/articles/ASG8Y4W3CG8YUHBI00Y.html 
  6. ^ “中国、岩礁埋め立てを活発化…建物にヤシの木も : 国際”. YOMIURI ONLINE. (2014年8月28日). オリジナルの2014年8月28日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20140828212201/http://www.yomiuri.co.jp/world/20140828-OYT1T50116.html 
  7. ^ “中国が南沙埋め立て拡大 大型建機・作業員宿舎を確認”. MSN産経ニュース. (2014年8月29日). オリジナルの2014年8月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140829004714/http://sankei.jp.msn.com/world/news/140829/chn14082908060002-n1.htm 2016年9月19日閲覧。 
南沙諸島(スプラトリー諸島)
北中部
(多国支配)
: North Danger Reefs
: 双子群礁
: Thitu Reefs
: 中业群礁
: Loaita Banks
: 道明群礁
ティザード堆
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その他
北東部
(主にフィリピン支配)
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  • リード南堆
  • ペンシルベニア北礁
  • ナリズ堆
エミー・ダグラス堆
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  • イロコイ礁
  • ベイカー礁
: Southern Reefs
: 南方浅灘
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その他
南西部
(主にベトナム支配)
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: 尹慶群礁
: Rifleman Bank
: 南薇灘
その他
中南部
(主にマレーシア支配)
: Ardasier Bank
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