中条町

曖昧さ回避 この項目では、新潟県の旧自治体について説明しています。愛知県豊川市の地名については「中条町 (豊川市)」をご覧ください。
なかじょうまち
中条町
乙寶寺
中条村旗
中条村旗
中条村章
中条村章
中条町旗 中条町章
廃止日 2005年9月1日
廃止理由 新設合併
中条町、黒川村 → 胎内市
現在の自治体 胎内市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方
都道府県 新潟県
北蒲原郡
市町村コード 15310-9
面積 84.58 km2
総人口 26,851
(2005年4月1日)
隣接自治体 黒川村、荒川町新発田市
町の木 マツ[1]
町の花 チューリップ[1]
中条町役場
所在地 959-2693
新潟県北蒲原郡中条町新和町2-10
外部リンク 中条町HP(2005/08/30アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
座標 北緯38度03分35秒 東経139度24分37秒 / 北緯38.05972度 東経139.41036度 / 38.05972; 139.41036座標: 北緯38度03分35秒 東経139度24分37秒 / 北緯38.05972度 東経139.41036度 / 38.05972; 139.41036
中条町の位置
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中条町(なかじょうまち)は、かつて新潟県北蒲原郡にあった。新潟県北東部に位置し、日本海に面していた。

地理

面積は84.58平方キロメートル。全長15kmにおよぶ海岸線を有する。胎内川河口に広がる典型的な扇状地。乙(きのと)地区では伏流水が自噴し、わずか標高8mの地点に高山植物のミズバショウが自生している。

隣接していた自治体

歴史

中世には周辺一帯に奥山荘といわれた荘園が存在し、鎌倉時代から戦国時代までは中条氏が支配した。近世には新発田村上という2つの城下町の中間に位置することもあり宿場町として栄えた[2]。なお、宿場町のまち並みは合併後の2010年度に新潟県の景観づくりモデル地区に指定されている[3]

  • 1889年明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い中条村の区域を以って北蒲原郡中条町が発足。
  • 1902年(明治34年)11月1日 - 柴橋村・本条村と合併し中条町を新設。
  • 1955年昭和30年)10月20日 - 加治川村の一部を編入。
  • 1956年(昭和31年)9月30日 - 乙村と合併し、中条町を新設。
  • 1967年(昭和42年)
    • 1月1日 - 築地村を編入。
    • 8月28日 - 羽越豪雨により飯角集落で鉄砲水(土石流)が発生。21棟のうち6棟が全壊。死者・行方不明者13人[4]
  • 1970年(昭和45年)
    • 2月1日 - 黒川村と境界の一部を変更。
    • 9月1日 - 岩船郡荒川町と境界の一部を変更。
    • 11月1日 - 一部の区域を黒川村に編入。
  • 2004年平成16年)9月17日 - 黒川村との法定合併協議会が成立。
  • 2005年(平成17年)9月1日 - 黒川村と合併し、胎内市が発足。同日中条町廃止。

市町村合併

黒川村との1町1村による任意合併協議会が2003年12月25日に設立された。

2004年9月17日に(法定)合併協議会へ移行した。

2004年1月12日、黒川村長布川陽一は、中条町長丸岡隆二に「両町村の住民同士における信頼関係が損なわれた」として協議会の中断を通告。翌1月13日に予定されていた法定合併協議会は中止となった。

行政

  • 町長:丸岡隆二(2004年から)

経済

産業

農業は、コシヒカリの生産を中心に、葉たばこチューリップの球根の生産が盛んで、チューリップの球根の生産量は日本一。特産品は、やわ肌ネギ、幻のぶどう「タノレッド・タノブラック」など[5]。 工業は、昭和30年代に天然ガスが発見されて以降大手化学工場が進出し、アクリル[要曖昧さ回避]などを生産。また一部は都市ガスとして供給されている。そのほかにも大手企業の工場が進出する。天然ガスは水溶性ガスが多く、副産物としてかん水を産出しヨードの生産や温泉に利用されている。 町中心部の北西には広大な工業団地がある。

姉妹都市・提携都市

教育

大学

  • 南イリノイ大学新潟校
    • 1988年には中条町に日本分校(新潟校)として設置された。2004年[要出典]提携関係を解消し、名称をインターナショナル留学カレッジに変更。2007年に閉校し校舎などの一部は開志国際高等学校に転用された。

高等学校

県立高校の学区は2000年までは村上学区、2001年以降は第1学区(新発田・村上)[6]。2000年の町内中学生の進学先高校は中条、村上、村上桜ケ丘、中条工業、新発田農業、村上女子、新発田中央の順に多かった[6]。このほか、合併後に開志国際高等学校が開学している。

中学校

  • 中条町立中条中学校
  • 中条町立乙中学校
  • 中条町立築地中学校

小学校

  • 中条町立中条小学校
  • 中条町立柴橋小学校
  • 中条町立本条小学校
  • 中条町立きのと小学校
  • 中条町立築地小学校

施設

  • 中条町図書館 - 中条町健康文化センター図書室から独立して2000年10月オープン[7]
  • 新潟県少年自然の家

交通

鉄道

町域はJR羽越本線の沿線となっており、町内には2つの駅があった。

バス

道路

高速道路
一般国道
県道(主要地方道

娯楽

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

出身著名人

脚注

  1. ^ a b 市町村要覧:中条町
  2. ^ “阿賀北・新発田地域 文化・歴史探訪 まち歩き・まち巡りガイドマップ”. 新潟県. 2019年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年2月6日閲覧。
  3. ^ H22景観づくりモデル地区指定箇所:胎内市本町地区 - 新潟県土木部都市政策課.2019年2月3日閲覧。
  4. ^ 鉄砲水、二部落襲う『朝日新聞』昭和42年8月29日夕刊、3版、9面
  5. ^ a b c 「中条町はこんなまち3」(PDF)『広報くろかわ』第375号、黒川村、2005年7月、11頁。 
  6. ^ a b 「通学区域が変わります」(PDF)『まちだよりなかじょう』第711号、中条町、2000年11月1日、2-5頁。 
  7. ^ 「待望の図書館オープン」(PDF)『まちだよりなかじょう』第710号、中条町、2000年10月15日、4-5頁。 
  8. ^ a b 「4月1日から路線バス時刻が変更になります・コミュニティバスを運行します」『まちだよりなかじょう』第793号、中条町、2004年4月1日、8-10頁。 
  9. ^ a b c d e 「中条町はこんなまち2」(PDF)『広報くろかわ』第374号、黒川村、2005年6月、9頁。 
  10. ^ 1969年の映画館(北陸・甲信越地方)「消えた映画館の記憶」を参照した。『映画年鑑 1969年版 別冊 映画便覧 1969』時事通信社、1969年

参考文献

  • 『市町村名変遷辞典』東京堂出版、1990年。
  • “平成14年度市町村要覧”. 新潟県. 2004年2月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月4日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 中条町HP(2005/08/30アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  • 中条町HP(アーカイブ) - WayBack Machine
  • 中条町・黒川村合併協議会
  • 中条町・黒川村任意合併協議会
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新潟県新発田地域の廃止市町村
()内は廃止年。*:複数の自治体に分割して廃止
現・新発田市
2005年編入
紫雲寺町(2005年)
紫雲寺村(1955年)

紫雲寺村・大島村(1901年)

松塚村*(1955年)

加治川村(2005年)
加治村(1955年)

加治村・上舘村・泉村・中川村(1901年)

金塚村(1955年)

堀切村*(1903年)

2003年編入
豊浦町(2003年)
中浦村(1955年)

中浦村・天王村・荒橋村(1901年)

本田村(1955年)

1959年編入
佐々木村(1959年)

佐々木村・鳥興野村・蓑島村(1901年)

1955年編入
五十公野村(1955年)

五十公野村・内竹村(1901年)

松浦村(1955年)

松浦村・荒川村(1901年)

川東村(1955年)

大宮村・板津村・竹ノ俣村・石田村(1901年)

菅谷村(1955年)

菅谷村・蔵光村(1901年)

米倉村・赤谷村(1955年)

1943年編入

猿橋村(1943年)

1940年編入
鴻沼村(1940年)

島塚村・中井村(1901年)

1901年新設

新発田町・新発田本村(1901年)

現・胎内市
中条町(2005年)
築地村(1967年)

松塚村*(1955年)・堀切村*(1903年)

乙村(1956年)

乙村・横田村(1901年)

中条町(1956年)

中条町・柴橋村・本条村(1902年)

黒川村(2005年)

黒川村・鼓坂村・坪江村(1901年)

現・聖籠町
聖籠村(1955年)

聖籠村・蓮野村蓮潟村・藤井村*(1906年)

亀代村(1955年)

外部リンク:市町村の変遷一覧表(新潟県HP) - 1953年の市町村区域図(県民だより掲載)
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